“鉄”を作る仕事、 つまり“鉄鋼業”は日本の基幹産業の中でも、 他の産業の基盤となるという意味で最も重要な仕事です。
ところで、“鉄”の作り方には、 大きく分けると2つあります。


1. 高炉法 ― 主原料:鉄鉱石 (一部鉄スクラップ)


第1ステップ ― 製銑
鉄鉱石に含まれる鉄の成分は約60%で、 鉄鉱石はといった鉄の酸化物。 鉄以外の不純物を取り除くために高炉に入れ、 コークスや石灰石を使って温度を上げ (約2000℃)、 還元反応を起こす。


第2ステップ ― 製鋼
銑鉄には炭素が含まれているため、 硬くてもろい。 石灰石と酸素を吹き込むことで、 炭素やケイ素、 マンガンなどの不純物を燃焼させて取り除くと、 強靱な鋼となる。 仕上げに、 用途に応じてマンガンやアルミニウムを少量加える。


[鉄と鋼の違いは…?]
1.7%以上の炭素を含んだ鉄を銑鉄といい、 非常に硬いのですがもろい性質を持っています。 熱を加えると少し力を加えただけで崩れてしまいます。 炭素が多い分溶けやすく、 鋳物の材料としては適しています。 炭素が1.7%未満の鉄を鋼 (鋼鉄) といい、 常温では簡単には曲がりません。 熱を加えることでより強靱になります。 純粋な鉄は炭素を含まないため、 柔らかく常温でも曲げることが可能です。




 

◆ 情報メモ ◆

― 高炉メーカー ―

◇シマブンは(株)神戸製鋼所や日新製鋼(株)の製造ラインで、中枢の一翼を担っています。
 

― 電炉メーカー ―

電炉メーカーは、 高炉と比べると設備が小さいため、企業数も多い。
◇シマブンは電炉メーカーの東京製鐵(株)、山陽特殊製鋼(株)、 ヤマトスチール(株)、 大阪製鐵(株)等と取引を行っています。

 


2. 電炉法 (アーク式) ― 主原料:鉄スクラップ


酸化精錬
ふたに差し込まれた電極に電流を流すと、 鉄スクラップとの間に発生したアーク (気体中での放電) 熱で鉄スクラップが溶ける。 さらに酸素を吹き込んで温度を上げ、 酸化させる。


還元精錬
酸化精錬でできた酸化性の製鋼カス (スラグ) をかき出した後、 粉コークスや石灰石などを加える。 これにより高温になるので炭化カルシウム化させ、 脱酸、 脱硫を行う。 用途に応じ、 粉コークスやフェロシリコンなどを加える。

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